鶴岡の秋の味覚といえば、なんといっても「庄内柿」!
特徴は タネがないこと 、その 平べったい形 、そして 上品な甘さ です。
種なしの庄内柿は渋柿なので、おいしく頂くには「渋抜き」が必要です。
脱渋(だつじゅう)には、焼酎や炭酸ガスなどを使います。
焼酎で脱渋した柿は、特に糖度がのり、ソフトな歯触りに変化します。
岡部農園ではこだわりの脱渋方法で、上品な甘みとソフトな触感の 庄内柿 をお届けしています。
種のない珍しい 庄内柿
種なしで 小さなお子様にも安心な 庄内柿。
品種は「平核無」(ひらたねなし)
始まりは1,890年、酒井調良(さかいちょうよう)氏が知人からもらい受けた柿の苗の中に、種の無い柿が紛れ込んでいるのを見つけました。
偶然見つけた珍しい柿に注目し、普及させたのが始まりと言われています。
現在もその原木が鶴岡の市内で生息しており、「調良柿」と呼ばれています。
魔法の渋抜きでフルーツに変化
庄内柿は渋柿です。おいしく頂くには「渋抜き」が必要になります。
脱渋(だつじゅう)には、焼酎や炭酸ガスなどを使います。
「炭酸ガス脱渋」
日持ちするのが特徴です。甘みは少々控えめです。
「焼酎脱渋」
上品な甘みとソフトな食感が特徴です。
柿の渋みの正体は、茶渋でもおなじみの「タンニン」
タンニンが舌に触れると、渋みを感じます。
脱渋すると タンニンが不溶性(水に溶けない)に変化するので、渋みを感じなくなるのです。
岡部農園こだわりの「焼酎脱渋」
岡部農園では、脱渋は「焼酎」がベストだと考えています。
庄内柿は 焼酎との相性がとても良く、焼酎脱渋した柿は特に糖度がのり ソフトな歯触りに変化します。
こだわりの脱渋方法で、上品な甘みとソフトな食感の調和を作りだしています。
一定温度でじっくり時間をかけての脱渋
焼酎で柿の表皮を傷めたり 実が柔らかくなりすぎないように、一定温度を保ちながら、じっくり13日ほどかけて脱渋します。
そうすることで、柿の表皮は固いまま、食感がやわらかく果汁が口の中に広がります。
また、保存期間も長くなります。
3種類の食感をお楽しみいただけます
脱渋後は、ゆっくりと柔らかくなっていきます。
1.届いてすぐは「パリッと硬め」
2.その後は「しっとりソフト」
3.後半は「とろ~りとろける食感」
お好みで、3種類の口当たりをお楽しみください。
美容や二日酔いに、うれしい成分が豊富
「柿が赤くなれば医者が青くなる」と言われるほど栄養価の高い柿は、美容や健康によいと注目を集めています。
ビタミンCやカリウムが豊富で、飲み会後の酔い覚ましや二日酔いにも効果があります。
ビタミンC:55mg
美肌や免疫力の向上にもうれしいビタミンCは、なんとレモンの約3倍(レモン一個:20mg)
庄内柿ひとつで、一日に必要な推奨量の約半分をとれるほどです。
カリウム:200mg
カリウムは、ナトリウム(塩分)を排泄してくれる役割があり、高血圧の予防に効果があるといわれています。
(生の渋がき可食部100gあたりの成分 五訂日本食品標準成分表より)
庄内柿の一年
冬の選定
収穫後の作業が一段落すると、冬の選定作業が始まります。
来年の実りの様子に想いを巡らせながら、一本一本丁寧に枝を落としていきます。
冬の晴れ間と相談しながら、深い雪の中での作業になります。
春の作業
田んぼが始まるまでの期間、柿畑では春の準備が始まります。
木の成長具合や実りの様子を見ながら、肥料を施します。
柿畑の草刈りも大切な仕事の一つ。草との戦いの始まりです。
初夏の摘雷・摘果、徒長枝欠き
大きくて形の良い実を育てるには、摘果作業は大切です。
日光の当たり方や栄養の流れ、実った時の姿を想像しながら、一つ一つ丁寧に摘果します。枝の様子、葉の数などは経験がものをいう作業です。
初期・中期・仕上げ摘果と、夏まで成長を見ながら作業をしていきます。
また、伸びすぎた枝(徒長枝)を整理することで、実にたっぷりの日光が当たるようになります。風通しがよくなることで病害虫の発生も抑えてくれます。
実りの秋
一年かけて大切に育てた我が子のような柿が、いよいよ収穫の時期になります。
これまでの苦労が報われる瞬間でもあります。
今年の柿はどんな出来でしょうか?
おいしい庄内柿を皆さまの元にお届けできることが何よりの喜びです。
庄内は柿栽培の北限と言われています。
開花してから収穫するまで、じっくりと時間をかけておいしい柿に育つのです。